記事の内容
CBへのコンバートがきっかけに
J1の月間MVPに輝いた昨年6月頃のS・マテは、来日1年目にして仙台の主軸になっていた。
とはいえ、すぐさまJリーグに馴染めていたわけではない。
J1デビューを果たした2節の横浜戦は1-2で敗れ、
3節の神戸戦では得点を奪う活躍もあったが、1-3の敗戦。
その後も、チームが勝てない状況で次第に先発から外され、ベンチ外の試合も多くなっていった。
ターニングポイントは14節の名古屋戦だ。
これまで主にボランチ起用されていたS・マテが、この試合はCBで出場。
結果、強さ、高さに加え、統率力も見せて3-1の勝利に大きく貢献したのだ。
もっとも、これまでギリシャやスペインでのプレー時はボランチに加え、
CBもこなしていたのだから、そつなくこなせるのは不思議ではない。
本人も
「(仙台に)来た時から(ボランチでもCBでも)どちらもできると知っていただいている。
どのポジションでプレーするかは監督が決める」と説明する。
ちなみにプロ入りのきっかけは、たまたま務めたCBのプレーを
評価されてのことだとインタビュー時に教えてくれた。
また、腕章を巻く試合もあった昨季を経て、今季から正式にキャプテンに就任。
来日2年目にしての重役を与えられたのはS・マテの人格にあるのだろう。
試合中は誰よりも大きな声で指示を出し、味方がラフプレーを受ければ、激しく抗議。
得点シーンでは自分のことのように喜ぶ。
仙台の広報担当も「彼は絶対にラフプレーをしない」と選手以外からも高評価を受ける。
まさに打ってつけの存在だ。
そんなS・マテも、ピッチを離れれば温和な選手だ。
ミックスゾーンでは、どんな試合の後でも丁寧に話をしてくれて、
最後に握手を求めてくれる。
さらにインタビュー時にチームメイトの関口訓充にいじられても
優しくツッコんでいた(日本語ではなかったので、内容は不明だが)。
日本に馴染もうとする意識も高く、来日約半年の時点で夫婦揃って日本が、
仙台が気に入ったと言っていた。
それは左腕に刻まれている「幸運」「忠誠」のタトゥーからも分かるだろう。
最後に昨季S・マテにインタビューした際に印象に残った言葉を紹介しよう。
それは「自分を知ってもらいたいという気持ちはない。チームの勝利が一番」だ。
謙虚、真面目、協力的で、インタビューの誌面で使用するカットを撮影する際は、
練習後にもかかわらず、全身ユニホームを着てくれた。
クラブハウスの道を挟んだ反対側にある練習場まで、
通訳の運転する車で来たのはスパイクまで履いてくれていたから。
もちろんシートベルトをきちんと締めて。
中断によりプレーが見れないのは残念だが、再開後にどんなプレーを見せてくれるだろうか。
ピッチでは熱い、ピッチ外では温和なパフォーマンスに期待したい。
文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
この記事に対する反応
札幌のチャナティップもそうだけど、他サポながら応援したくなる選手。
異国である日本に馴染もうとしてくれる姿勢や日本の地を愛してくれる。
選手としてもデジっちなどで見てると温厚そうで笑顔も多い。
プレーは勿論、J最高峰のレベル。
イニエスタやビジャのようなビッグネームも勿論嬉しいけど、
柏のオルンガやチャナティップ、シマオ・マテらの外国籍選手が
Jリーグで更に有名になってくるケースももっと増えて欲しい。
シマオマテのことは仙台サポのみならず、Jリーグファンなら好きな人多いんじゃないかな
もちろん、対戦時以外はね
来日2年目の外国人選手がJ1でキャプテンなんてなかなかないこと
しまお。
J1で活躍しても、忠誠心みせて仙台でプレーし続けるだろう。
でも 移籍の際にはたくさんの移籍金を残してくれそう。
相手エースFWを弾き飛ばす強靭なフィジカルは間違いなく世界基準。早くシマオの守備が見たいな。
シマオ・マテを応援したくなる
引退後もベガルタに携わってほしいです
ディエゴ・オリヴェイラふっ飛ばしてた記憶