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「期限付き移籍」成功例として思い浮かぶ日本人選手は誰? なぜ浦和には選手が戻らないのか

記事の内容

8月11日、久保建英選手のレアル・マドリードからビジャレアルへの期限付き移籍会見が行われ大きな話題となった。その翌日、国内のJリーグでは浦和レッズの荻原拓也選手のアルビレックス新潟への期限付き移籍が発表された。若き選手たちにとって期限付き移籍先での活躍は将来における重要な試金石となる。一方で、思えば浦和からの期限付き移籍を経て、古巣に戻り、主力として複数年活躍した選手は過去にいたのだろうか? Jリーグ全体ではどうだろう? 浦和の事例を振り返りながら、日本における「期限付き移籍」について考える。

そもそも「期限付き移籍」とはなにか?

今月12日、浦和レッズDF荻原拓也のアルビレックス新潟への期限付き移籍が発表された。

下部組織からトップチームに昇格した荻原は向こうっ気の強いドリブルと得意の左足で将来を嘱望された選手だ。クラブを通じて「クラブにもファン・サポーターのみなさんにも必要とされる選手になって必ず戻ってきます」とコメントを残した。

荻原の新潟での活躍、そして一回り成長して浦和への復帰を期待する一方、こんな疑問も湧いてくる。

なぜ浦和は若い選手を育てられず、最終的に、ほかのチームに行ったきりとなってしまうのか?

そもそも「期限付き移籍」とはなにか?

選手が現在所属しているクラブとの契約を保持したまま、期間を定めて他のクラブへ移籍する制度。ある程度の実力がありながら戦力や戦術、監督の意向などのチーム事情からなかなか試合に出られない選手が出場機会を求めてシーズン途中に移籍する。若手選手にとっては将来に向けた武者修業の場だ。

ただ問題はそのあと。所属元に戻る場合もあれば、移籍先で期間延長、あるいは完全移籍となるケースもある。一度、所属元に復帰したものの、また新たに他チームに期限付き移籍するケースなどもありさまざまだ。

成功例として真っ先に思い浮かぶ選手は誰?

クラブしては、チームに戻ったのち、主力となることだが理想だが、実際はどうなのか?

REAL SPORTSのSNSで「『期限付き移籍を経て移籍元のクラブに復帰し、主力として活躍した選手』として、真っ先に思い浮かぶ選手は誰ですか?」との質問を募集し、次のような答えが返ってきた。

高萩洋次郎(広島→愛媛→広島、現在はFC東京所属)
森脇良太(広島→愛媛→広島、現在は京都所属)
倉田秋(G大阪→千葉→C大阪→G大阪)
齋藤学(横浜FM→愛媛→横浜FM、現在は川崎所属)
竹内涼(清水→北九州→清水)
橋本拳人(FC東京→熊本→FC東京、現在はFCロストフ所属)
中村航輔(柏→福岡→柏)
金子翔太(清水→栃木→清水)
仲川輝人(横浜FM→町田→横浜FM→福岡→横浜FM)

ほかにも主だった代表例としては以下の選手たちも挙げられるだろうか。

飯倉大樹(横浜FM→熊本→横浜FM、現在は神戸所属)
平岡康裕(清水→札幌→清水、現在は仙台所属)
柿谷曜一朗(C大阪→徳島→C大阪)
奥埜博亮(仙台→長崎→仙台、現在はC大阪所属)
白崎凌兵(清水→富山→清水、現在は鹿島所属)

確かに成功例はある。一方で彼らはレアケースともいえる。期限付き移籍を経て古巣で成功を手にするのはそう簡単ではない。

浦和における期限付き移籍事情

浦和における事例を見ていこう。

例えばMF山田直輝の場合。地元出身の生え抜き。「浦和ユース黄金世代」の山田は2009年、世代交代、若手への切り替えを狙ったフォルカー・フィンケ監督に起用され、日本代表にも選出された。しかし度重なるケガに見舞われ、思うような活躍がかなわなかった。そのなかで山田は2015年、チョウ・キジェ監督たっての希望で湘南ベルマーレに期限付き移籍。みっちり鍛え上げられ、J2時代の2017年に39試合出場5得点を挙げ、主軸となった。ちなみに3シーズンの期限付き移籍は異例中の異例。浦和側が山田本人の意思を尊重したかたちだ。

山田はその後、J1昇格を置き土産に2018年浦和に復帰。念頭にはFIFAワールドカップ・ロシア大会での日本代表選出という目標があった。当時、山田は柏木陽介、長澤和輝からレギュラーを奪い、代表に入りたいと意気込んだが、リーグ3試合、カップ戦4試合、天皇杯1試合の出場のみに終わる。そして、この年6月中旬、練習中に右足腓骨骨折で離脱。完治した翌2019年、出場はリーグ1試合、天皇杯1試合にとどまり、7月に再び湘南に期限付き移籍し、2020シーズンから完全移籍。いまに至っている。

2015年、トップチームに昇格したDF茂木力也は2016年に愛媛FCに期限付き移籍。当時の指揮官・木山隆之監督に評価され、2017年にともにモンテディオ山形に移った。2018年7月、浦和DF遠藤航の海外移籍に伴い、右センターバックが手薄になったことから呼び戻されたが、出場はわずか1試合。翌2019年7月、再び愛媛に期限付き移籍。今季、完全移籍となった。

浦和ではほかにも、柏レイソルDF高橋峻希、ファジアーノ岡山DF濱田水輝、湘南DF岡本拓也、ガンバ大阪MF矢島慎也など、期限付き移籍後、ほかのチームに移籍し、輝きを放つ選手は多い。

こんなケースもある。2006年トップチームに昇格した小池純輝は2009年ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に期限付き移籍。ザスパでの活躍が認められ、2010年に水戸ホーリーホックに完全移籍したのち、2012年東京ヴェルディ→2014年横浜FC→2016年ジェフユナイテッド千葉→2017年愛媛→2019年東京Vと渡り歩き、J2・400試合出場が目前に迫っている。

なぜ彼らは浦和で力を発揮できなかったのか?

十分な実力はある。にもかからわらず、なぜ彼らは浦和で力を発揮できなかったのか?

浦和に関していえば、一つ思い出されるのが2012年から2017年7月まで続いたミハイロ・ペトロヴィッチ(以下ミシャ)監督体制。豊富な運動量をベースにした独自の攻撃サッカーを敷いた。しかし、そのミシャサッカーが特殊なゆえに選手にポテンシャルがあったとしても、戦術に適合しなければほとんど起用されなかった。

加えてミシャはかつて指揮したサンフレッチェ広島、あるいは適応すると目される選手を毎年獲得したため、もともと出番の少ない選手は余計に出場機会を失っていく。またミシャは同じ選手を起用し続ける傾向があったため、主力の選手がケガや出場停止の状況でなければ、チャンスすら巡ってこなかった。出場経験の少ない、特に若手選手はほかのチームに移籍せざるを得なくなる。その例が先ほど挙げた山田であり、茂木、高橋らのケースだ。

こういったケースの場合、クラブにとって期限付き移籍は親心なのかもしれないが、復帰したとしても監督が交代する、あるいは戦術が大きく変わらなければ、取り巻く状況はさほど変わらない。

そのなかで、トップチームに昇格し、レギュラーを掴んだ成功例の一人がMF関根貴大だ。2014年トップチームに加入した関根は途中出場ながら、少しずつ出場時間を延ばし、翌2015年にはレギュラーに定着したが、その理由はユース年代にある。2013年、この年、育成ダイレクター兼ユースで指揮を執った当時の大槻毅監督がトップチームに昇格してもすぐに適応できるようにと、ミシャスタイルのエッセンスをトレーニングに取り入れたのが大きな要因だ。関根が右サイドにコンバートされても適応できた理由がそこにある。時系列は下がるが、同じくユース時代、大槻監督に鍛え上げられ、2018年のルーキーイヤーからリーグ戦25試合に出場。大槻監督の現体制でレギュラーを張るDF橋岡大樹も当てはまる。

つまり、トップチームの戦術に合うような育成をする、獲得するということがクラブの理想とするところ。一方で監督が代われば大きく戦術が変わる。クラブ自身が監督によらない一貫したスタイルを持つかどうかも大きく左右する。下部組織出身の10代の選手が活躍する東京Vはその好例だろう。

また浦和の特性としては、若手、特に生え抜き選手への期待と愛情は深いものの、必要以上に勝利を求められるチームにあって、なかなか起用しづらいのも事実。選手を育てながら、チームを強くしていく、これはどのクラブにとっても永遠のテーマだ。

森脇良太にとって「期限付き移籍」は背水の陣だった

Jリーグにおける期限付き移籍の数少ない成功例の一人、森脇良太は広島から愛媛に移った際の心境を以前、こう語った。

「もう二度と戻れないと思っていた。だから、絶対に戻ろうと必死だった」

広島時代、若手だった森脇は周りのレベルの高さに「25歳までプロ生活は続かないだろう」と本気に思っていたそうだ。まさに愛媛への期限付き移籍は背水の陣だった。このラストチャンスを逃さず、2シーズン主力として活躍。広島に戻り、タイミングよくミシャに見出され、日本代表にも選出された。浦和で7シーズン過ごし、現在は京都サンガF.C.所属と息の長い選手となった。

クラブの方針はもちろんのこと、戦術、または運という部分もあるが、大事なのはその選手が期限付き移籍をどう捉えるか? そのことを忘れてはいけない。

<了>

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/43c3ef094f18ab8e1ec6b1ba31d4bcec9f09513f

 

1:名無しさん@さかまと!

レンタルに出された選手が出場機会に恵まれないと言うのも分かるんだけど、矢島は充分すぎるチャンスをもらっていたと思うぞ

 

2:名無しさん@さかまと!

確かに浦和の生え抜きがトップで活躍できず他チームで活躍する例は多いが、他のチームはどうなんだろう。他チームがどのくらい生え抜きを活用できているのか、冒頭に並べた例だけでは何とも言えない。浦和が際立って生え抜きの育成・回帰に失敗しているのかどうか、全チームを対象にきちんとした客観的データで分析してもらわないと、ただの印象論と憶測の記事になってしまう

 

3:名無しさん@さかまと!

浦和って、現チームだと宇賀神や関根、橋岡。
今はいないけど浦和で育って活躍した新卒は、原口、細貝、長谷部、小野は海外行ってるし、坪井とか平川も生え抜きだし、育成が上手ってイメージはないけど、ヘタってイメージもないけどなぁ。

 

4:名無しさん@さかまと!

期限付き移籍した選手がそのチームに復帰しないで他チームに移籍って「浦和レッズ」だけじゃないだろう。
「川崎フロンターレ」も期限付き移籍後「そのチームに完全移籍」したり「他チームに移籍」したりして「川崎フロンターレ」に「戻って来た選手」の方が圧倒的に少ない。
他の方のコメントにあったようにたくさんのチームの動向を調査して記事としないと、記事書いてる奴の思い込みだと誤解を招くんじゃないの?

 

5:名無しさん@さかまと!

ペトロヴィッチ監督の時だけじゃなく、ブッフバルトやオジェック監督時代も
高卒やユース出身選手は殆ど起用されなかった。
外国人監督は結果出さないとクビだから、若手の起用に関しては
特別浦和に限ったことではない。
期限付き移籍で結果出して相手先が買い取りオプション行使すれば、
選手のキャリアとして十分成功してると言えるし、レンタル先で
結果出して戻ってくるだけが成功例ではない。

 

6:名無しさん@さかまと!

名前が上がっている選手も残念ながらJ1でやれてる選手の方が少数
直輝は怪我が無ければ違ったかもしれないし、矢島は使われてたけど結果が出せなかった
ユース上がりの選手やルーキーを使って欲しいけれど、活躍したらしたで今度は海外行っちゃうから難しい

 

7:名無しさん@さかまと!

これ、浦和に限った話じゃないでしょ。
失敗例として名前が上がった選手は、たまに試合出てもやっぱレギュラーよりも劣ってたから仕方ない。
ユースっ子や高卒新人に期待はするけど、出してレギュラーよりもクオリティが劣るのであれば無理して使うのも違う。
あと浦和の育成って過去に遡って見ると結構良い方だと思うんだけどね…

 

8:名無しさん@さかまと!

啓太や長谷部は誰も注目していなかったの育てたし
細貝や原口や関根も海外に行ったしなぁ
一応浦和もそれなりに選手育てられてると思いますけど?
他所で活躍する事が多いのは下のカテゴリーや選手層の厚くないチームに行くからでは?そもそも他所行ってそんな活躍した選手いたか?
矢島とか勝手に出てった選手以外で

 

9:名無しさん@さかまと!

他チームで活躍できる選手輩出できてるんじゃ育成には問題ないんじゃ無いの?自チームのトップチームで活躍してくれれば一番良いけど、飼い殺しするよりは他チームで活躍してもらったほうが選手、移籍先のチームにとっても良い事

 

10:名無しさん@さかまと!

レンタルとはいえ、一時的であっても放出OKということは余剰戦力であって
それでも欲しいというチームは格下または同格である可能性が高いと理解しています
つまり、所属元より請われて加入したレンタル先の方が当然出場機会も多く
放出OKとされたチームに戻るよりも、戦術やレベルが合ったレンタル先に定着する可能性の方が高く
時期が来て所属元に戻れなければ、また同じループに…
こう考えたら、記事の内容は信憑性が低いですよね

 

11:名無しさん@さかまと!

これは意図があるとしたら浦和に対して悪意が見えるし、意図がないとしたら単純にタイトルの付け方が悪い。
期限付き移籍の難しさを書くのなら
なぜ浦和には選手が戻らないのかでなく浦和を例に考えてみるとかでよかった。
そもそも、この記事だと「期限付き移籍」成功例として思い浮かぶ日本人選手は誰?の部分の内容が薄すぎる。

 

12:名無しさん@さかまと!

完全移籍前提だけど敢えて期限付き移籍を挟むことにより、当該チーム同士の規定で試合に出させない手段をとるケースもある。
例・G大阪との試合をまだ残していた広島から移籍したパトリック選手…など。

 

13:名無しさん@さかまと!

最近よく見られるようになった入団即レンタルというやり方は、まさに育成の一環であって計画的なものだと思うが、ほとんどの場合で、戦力になっていない選手をレンタルすることで文字通りレンタル料を取りたい、買取まで発展したらラッキーといった、送り出される選手にとってはシビアな使い方をしていると思う。よほど戦力的に劣っているクラブでもない限り、(新卒、中途にかかわらず)獲ってきた選手がすべて主戦力に定着するというのはナンセンスな話で、言い方は悪いが「無駄飯食い」を最低限でもクラブの利益に還元させるための制度でもあると思う。あと、5シーズンも連続してレンタルに出された後にガンバに復帰して日本代表まで登りつめた丹羽大輝が全く触れられていないのは、記事の主旨を考えると非常に残念だ。彼は、昨年MVPになった仲川輝人に並ぶ成功者だと思うが。

 

14:名無しさん@さかまと!

浦和や川崎に限らず、最近の鹿島は生え抜きの方が少ないんじゃないの?どこのチームもユースからの生え抜きって減った気がする。
若くして海外に行ったり、出場機会が少なければ割り切って他へ行こうとする選手が増え、自分が属しているチームへの「愛着」が減った今の若い人の気質も影響していると考える。

 

15:名無しさん@さかまと!

成功例の上から二人にあげられている、高萩・森脇のレンタル移籍時の監督はミハイル・ペトロビッチな訳だが、浦和でレンタル移籍が成功しない理由の一番に挙げられているのはなぜなんだろう。

 

16:名無しさん@さかまと!

荻原の移籍が引き金で書かれた記事だと思うがユース出身選手がレンタルされ
戻り成功しないのは何も浦和だけではないだろう。
出番の少ない選手をレンタル先のチームが必要だから移籍が成り立つわけで
不要だから移籍させるわけではない。
浦和は監督の戦術にあってない選手が多すぎる。
昨オフの選手編成が不十分だったのだろう。
フロントの三年計画は出足からつまずいていると思う。

 

17:名無しさん@さかまと!

結局、本人の伸びしろによるのと、それをクラブが見抜けるかどうかによる。
今のままだと伊藤も残念なコースに向かう可能性もある。

 

18:名無しさん@さかまと!

最近はフロンターレも同じ傾向が見られる。
レノファに半年レンタルして復帰した宮代は兎も角、風間のもとで獲得した原川がサガンの主軸だし、筑波大学から車屋と同期入団だった北海道コンサドーレの中野はベガルタにレンタル後完全移籍。今年もレンタルで放出した知念、馬渡カズ、ラルフ鈴木、タビナスジェファーソンはどうするんだろうねぇ?

 

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