【帰化】名古屋FWマテウス「日本代表のユニフォームを着てプレーしたい」

【J1名古屋】日本代表入り”熱望”のマテウス「気持ちを外に表現した」日本愛はふくらむ

　名古屋グランパスのFWマテウス(28)が、日本で10季目のシーズンに臨む。昨年9月に明かした日本代表入りへの思いも改めて表明。まずは今季のタイトル獲得へ、得点に絡むプレーで貢献する。チームは春季1次キャンプ4日目の13日、沖縄県南風原町の黄金森公園陸上競技場で練習した。

　思いを初めて明かしたのは、昨年9月に更新されたYouTubeの動画内。日本への思いを話す場面で「日本代表のユニホームを着てプレーしたい気持ちがある」と語った。

　あれから4カ月余り。南国の風が吹く中、改めて胸中を語った。「変わらなくその気持ちはある。感謝の気持ちとして、日本が僕のことを支えてくれた中で、その気持ちはある。(帰化手続き等は)取りあえず何も見ていない。気持ちを外に表現した」。具体的な手続きこそ取っていないが、日本への愛着は大きくなっている。

　2014年、19歳で大宮入り。ブラジルへ帰国した15年前半の半年を除いて、日本でプレーを続けてきた。「悪魔の左足」の異名を取る迫力満点のキックを武器に、20年はチームトップの9得点8アシストを記録。昨季もチーム得点王となり、グランパスから唯一のリーグ優秀選手に選ばれた。

　かわいい弟分もいる。今季、熊本から加入したターレス(21)だ。マテウス同様、10代で日本に渡ってきた。「彼が活躍できるようサポートしていきたい」と兄貴分の落ち着きも漂わせる。

　まずは今季、改めて日本で得てきた成長を示す。見据えるのは、もちろん優勝だ。「今年は2年連続で10番として、そこの責任を感じて、しっかりとチームを引っ張っていきたい。点を決めたり、アシストしたりしてチームに貢献したい。目指しているのは1番。最後は優勝で終わりたい」。日本で過ごす10季目を、きっと笑顔で終える。

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