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久保建英を「サッカー批評」!(1)“自分らしさ”無用の「殺すドリブル」

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■攻撃はすべて久保が起点

 スペインのRCDマジョルカでプレーしている久保建英の評価が急上昇している。

 レアル・マドリードからレンタル移籍中の久保だが、すでに来シーズンに向けては多くのクラブから獲得のオファーが届いているらしい。

 当初は、久保は来シーズンもスペインのラ・リーガ1部のクラブへのレンタルが確実視されており、とくにレアル・ソシエダードが有力と言われていたのだが、最近はパリ・サンジェルマンが本気で獲得に動いているようだし、さらにドルトムントやミランといったクラブの名も放送されているようだ。

 約3か月の中断後に再開されたラ・リーガでは久保は全試合に先発出場している。昨年のリーグ開幕直後にはベンチを温める時間も長かったが、現在では完全にレギュラーの座をつかんだのだ。いや、それどころか、マジョルカというチームにとって久保は欠くことのできない、替えのきかない選手という地位を築き上げている。

 つまり、マジョルカの攻撃のほとんどは久保を経由して行われるのだ。相手チームから見れば、久保さえ消してしまえばマジョルカの攻撃は怖くないのだから、当然、久保封じを考える。久保がボールを持った時には必ず複数でマークに来るのだ。

 6月30日に行われた第33節、1部残留を争うライバルのセルタとの直接対決では、これまで得点力不足と言われていたマジョルカが5ゴールを奪って大勝したが、久保はそのうち4ゴールの起点となった。久保のパスから直接ゴールにつながった「アシスト」は2つだけだったが、起点作りはすべて久保だったのだ。

 続いて、7月3日に行われたアトレティコ・マドリードとのアウェーゲームでは、このところ好調の強豪アトレティコと降格圏にとどまるマジョルカとの実力差は歴然としており、マジョルカは0対3で完敗を喫してしまう。だが、久保は単独ドリブルで何度もチャンスを作っており、この試合でもまた評価を上げたと言っていい。

 この試合、アトレティコとしてはいわゆる「谷間の試合」であり、メンバーを落とすことこそなかったが、力をセーブしながら確実に勝点3を積み重ねたい試合であり、実際、PKで先制して、さらに前半のアディショナルタイムに追加点を奪って前半のうちに勝負を決めてしまった(PKは、ファウルを受けて倒されたアルバロ・モラタ自身が蹴ったが、マジョルカのGKマノロ・レイナがこれをストップ。しかし、レイナが動くのが早かったという判定でやり直しになったもの。マジョルカにとってはかなり不運なゴールだった。格下のマジョルカにとっては、運にまで見放されてしまっては勝機はなかった)。

 ただ、そんな一方的な試合でも久保は何度もチャンスを作っていた。

 守備力に定評のあるアトレティコ。そのアトレティコが「唯一脅威となる久保を抑えよう」と複数の選手でストップを試みたが、それでも久保がボールを失う場面はほとんどなかったのだ。久保をマークしたのはマヌ・サンチェスという19歳の若い攻撃的なサイドバックだったが、久保のドリブルにはMFのコケやCBのホセ・ヒメネスなど同サイドの選手が加わって、2人がかりでマークする場面が多かったのだが、それでも久保は止められなかった。

■DFの弱点を利用してのドリブル突破

 久保のドリブルの上手さについては、彼がFC東京でプレーしていた時から、われわれは何度も見て知っている。日本代表デビューとなった2019年6月のエルサルバドル戦でも、交代出場して早々の時間帯に相手DF2人を引き連れてドリブルし、最後は相手2人の間を割って切れ込んだ場面があった。

 いや、久保がバルセロナを離れてFC東京の下部組織に在籍するようになった頃から、久保のドリブルに驚かされることが何度もあった。

 たとえば2016年の日本クラブユース選手権(U-18)もそうだ。当時15歳になったばかりの久保がFC東京U-18に飛び級で加わり、準決勝でFKを決めて決勝進出の立役者になった大会だ。この時の久保のドリブルを見ていると、久保が相手DFの右足側にボールを持ち出して盛んにドリブルを仕掛ける場面があった。久保がそうしたのは、それが相手にとって最も嫌なプレーだったからだ。

 DFにも利き足というものがある。その時久保が対峙していたDFは右足を立ち足にして左足でボールを奪うのを得意としていたのだ。そこで、久保が右足側に仕掛けてくると窮屈な体勢になってボールに対して足が出るのが遅れてしまうのだ。

 久保は、そうした相手のプレーの特性を素早く読み取って、相手にとって一番嫌な角度でドリブルを仕掛けていたわけだ。

 また、代表デビューのエルサルバドル戦でのドリブルでも守備側は2人いたのだが、2人のDFが横に並んだまま並走する形に追いやってからドリブルのスピードを落とし、結果として相手の足が止まってDFが棒立ちになった瞬間に2人の間を突破したのだ。

 自分の間合いで、自分の得意な形でドリブルするのではなく、久保の場合は必ず相手のことを考えて、相手にとって一番嫌な形を仕掛けるわけだ。

 日本のサッカー界では、「自分たちのプレー」を貫くことが称賛される。90分にわたって自分たちの思った通りのプレーをして、思った通りに得点できれば、もちろんこれほど素晴らしいことはない。だが、サッカーというのは必ず相手があるものなのだ。90分間思った通りにプレーができるのは大きな実力差がある場合だけだ(そんな試合ばかりでは、やっていても、見ていても面白くはなかろう)。

 サッカーというのは相手との駆け引きをして、相手の裏をかき合って楽しむゲームなのだ。

 それは、個人対個人の勝負であっても同じことだ。自分の得意のプレーだけで勝利できるのなら、それはそれで素晴らしいことだが、相手の力が自分と同等であったり、相手の方が上手であったりすれば、当然相手との駆け引きによって相手の良さを出させないようにして、相手の弱点を利用してプレーするわけだ。

 それを、久保建英というプレーヤーは幼い時代から高いレベルでできていたわけである。

 スペイン1部リーグで久保が対峙するDFは、ほとんどの場合、久保自身よりもフィジカルが強かったり、スピードがあったりするはずだ。少なくともサイズで久保を上回っているのは間違いない。そういう屈強なDFが複数でマークしてくる中で、ボールを失わずに敵陣深く持ち込んで味方に正確なパスを送ることができるのも、久保が相手DFの特性を考えながら、駆け引きをしながらプレーできているからなのだ。

後藤健生

【動画

vsアトレティコ・マドリード
久保のドリブルが凄すぎて相手DFがブチギレたシーン

久保がダブルタッチドリブルでスルスル抜けていくシーン

久保がDFをフィジカルで吹き飛ばしてシュートまでいくシーン

久保がパスで次々チャンスメイクするシーン

久保に無双されすぎて対面DFが交代させられるシーン

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5a7f943edf584b90428d023a3411b2190bf75a38

 

1:名無しさん@さかまと!

ダブルタッチが異常に速くて正確だ。
レベルの高いDFほど最初のタッチに敏感に反応してやられてしまう感じ。
もちろんそれだけじゃなく、間合い、タイミングが絶妙だからその前の段階で有利な態勢になってるんだけど仕上げはダブルタッチという感じ。

 

2:名無しさん@さかまと!

久保は剣道とか柔道とかやっても強かったと思います。相手が動き出す枕をきちんと見込んで自分の動き出しを決めらる。
動くまでの自身の脱力が見事。相手の目と動き出しの股関節を見極めている。
相手の足がどのくらいまで伸びてくるかがある程度わかっているのだと思います。
みている方としては簡単そうにかわすので不思議に見えてしまいます。
普通の選手なら決め打ちの動きでドリブル仕掛けてしまうのですが、久保はそれが極端に少ない。

 

3:名無しさん@さかまと!

カンテラ時代の監督が久保のよさはテクニックではなく、どのポジションでも実力を発揮できる柔軟性だといった。
自分らしさがないのは、むしろ柔軟に対応している証拠だと思う。

ただ、今はワンツーで久保に返してほしいボールが来ないことが多く、見ていて歯がゆい。
一番得意なのはティキタカじゃないかなぁ。

 

4:名無しさん@さかまと!

今まで、ちょっとボールに絡んでいたからって起点とか、、
と思っていたけど、久保のそれは得点前のキーパス入れてて本当に起点。

 

5:名無しさん@さかまと!

中田と小野を足して2で割ったような感じ?
個人的にはそれより更に一段上のような

 

6:名無しさん@さかまと!

久保くんはすごい!

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