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久保建英にとって理想の上司? ウナイ・エメリ監督とは何者か。ビジャレアル指揮官との相性を探る

記事の内容

久保建英がビジャレアルにローン移籍することが決まった。日本が誇る天才アタッカーはマジョルカで大活躍したこともあり、日本のサッカーファンのみならず全世界から注目を集めている。ただし新加入の選手が活躍することは決して簡単ではない。本人の実力が十分でも、外部要因で失敗することもままある。特に監督との相性は非常に重要な要素である。そこで今回はビジャレアルの新監督であるウナイ・エメリについて紹介していきたい。久保の上司にあたる男はどのようなマネージャーなのだろうか。(文:内藤秀明)

エメリが獲得してきたタイトル

 バスク地方出身のスペイン人監督ウナイ・エメリは現在48歳。サッカーの監督としてはそろそろ若手から中堅の域に差し掛かろうとしている時期である。しかしその年齢の割に経験豊富だ。

 スペインでは、ロルカ・デポルティーバ、アルメリア、バレンシア、セビージャを率いたことがあり、今回のビジャレアルで5チーム目。しかも国内だけでなく、ロシアのスパルタク・モスクワ、フランスのパリ・サンジェルマン、そしてイングランドのアーセナルなど海外でも複数のクラブを指揮。40代後半にして国内外の中小クラブからビッグクラブまで幅広いクラブでの監督業を経験している。

 これだけの経験があるので成功も失敗も既に数多くあるが、ひとまず成功に焦点を当てると、2013年から2016年まで指揮をとったセビージャでは、UEFAヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げている。

 スペインが誇る戦術家はこの大会にめっぽう強く、直近で指揮をとった2018/19シーズンのアーセナルでも最終的にチェルシーに敗れたものの同クラブを決勝にまで導いている。そのため同大会の略称「UEL」は「『ウナイ・エメリ・リーグ』なのではないか」というジョークも現地で飛び交うほどだった。

 この実績を引っ提げて2016年夏にフランスのビッグクラブ、パリ・サンジェルマンの監督に就任。フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ブラジル代表FWネイマールらワールドクラスのタレントたちのマネジメントも経験した。

 タイトルに関しては国内では初年度の2016/17シーズンに国内カップ2冠、2年目の2017/18シーズンにリーグ優勝を含めて国内3冠を達成しているが、チャンピオンズリーグではバルセロナ、レアル・マドリードに敗れて2年連続ベスト16で敗退した。

 対戦相手が相手なので同情の余地はあるものの、1年目のバルセロナとの一戦ではホームの1stレグでは4-0で大勝したものの、2ndレグではカンプノウで1-6の大敗を喫して大逆転敗退を演じてしまった。この印象が悪すぎたこともあり、評価に関しては両論ある。

 最終的にPSGでの2年間の指揮をどう評価するかは悩ましいところだ。エゴの強いタレント集団の中で大きな不和こそ起こさなかったが、『Yahoo UK』によると選手を御しきれなかったという関係者の声もあったそうだ。なにより戦術面に関しては「自身の考えを貫き過ぎ」という声も多々あった。

アーセナルでの失敗

 そんな中、2018年夏にPSGの監督を退任すると、休暇をはさむことなく、アーセナルの監督に就任。長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲルの跡を継ぐことになった。その後、アーセナルで約1年半監督を務めることになるが、この期間はPSGの時期以上に苦悩の連続になる。

 そもそもとして、エメリのアーセナル就任にあたって、本人の実力以前に3つの問題点があった。

 一つ目は前任者とエメリとでは監督としてのタイプが違い過ぎたこと。フランス人の知将は人間としての魅力に溢れ選手から慕われる資質があり、ピッチ内でも選手を信じ、選手の個性を生かす自由なサッカーを志向していた。

 一方のエメリは近代的かつ典型的な戦術家である。ピッチ内では沢山のルールを設定するタイプで、バレンシア時代の教え子であるフアン・マタは、特にセットプレーに関しては「毎回違うから覚えるだけで必死」とエメリ自身の伝記本内で証言している。この急激な変化にアーセナルの選手たちは大きな戸惑いがあったことは想像に難くない。

 次に、アーセナルは主導権を握る攻撃的なサッカーを志向するクラブではあるが、エメリ自身は相手の出方を伺い、カメレオンのように戦い方を変えるタイプの監督だった。この受け身な戦い方は守備的になり過ぎることもあり、才能豊かな攻撃陣を生かすことができない側面もあった。

 最後にスカッドのバランスと財政面。これも長期政権故の歪みなのかもしれないが、攻撃面の才能を愛したヴェンゲル監督が長く指揮をとっていやこともあり、スカッドは攻撃偏重で、バランスがとるのが難しい状況だった。にも関わらずアーセナルは財政難で、思うようにエメリが望む補強ができなかった。

 結果、前述の通り1年目こそ持ち前の戦術的采配でカップ戦を勝ち抜き、ヨーロッパリーグでは決勝まで進出したが、2年目はボロボロだった。戦術面でも不満を持っていた主力選手たちをコントロールできなくなり、比較的御しやすい若手選手中心の起用しかできなくなるほどに追い詰められた。

 また要の戦術面でも迷走し、毎回違うシステムと人選を試して、外から見ていると何がしたいのかもわからない状態になっていた。当然リーグの順位は8位まで低迷し、アーセナル側は後任を見つけることができていない状態にもかかわらず2019年11月に解任となった。 

若手育成に定評

 このように書くと、「もし頑固な監督と久保の相性が悪かったら……」と不安になる読者の方も多いかもしれないが、一方で、エメリは若手育成の能力に秀でているのも確かである。例えばPSGでは当時は若手選手だった、フランス代表MFアドリアン・ラビオ、フランス代表DFプレスネル・キンベンベ、ブラジル代表DFマルキーニョスらを見出し、主力として起用することに成功している。

 アーセナル時代の若手選手育成はさらに顕著で、2018年夏の段階では無名だった当時19歳のフランス人MFマッテオ・グエンドージをロリアンから700万ポンド(約9.7億円)で獲得し、加入1年目の2018/19シーズンにはリーグ戦33試合に出場させることで主力級にまで成長させた。

 2019/20シーズンは、夏にはブラジル4部のイトゥアーノから獲得した18歳のブラジル人FWガブリエウ・マルティネッリを獲得してカップ戦を中心に起用。途中でミケル・アルテタ監督にバトンタッチしたが、最終的にマルティネッリは今季全大会合計26試合に出場し10ゴールを記録している。

 このシーズンは他にもアーセナルアカデミー出身18歳のイングランド人MFブカヨ・サカをトップチームに定着させることに成功。小柄なテクニシャンはリーグ戦だけでも26試合に出場するなど、10代ながら主力となることに成功した

 もちろんエメリは新戦力を定着させただけではない。就任当時、伸び悩んでいた22歳のナイジェリア代表FWアレックス・イウォビに関しては、わかりやすく成長を促した。

 キープ力はあるもののトップレベルのスプリント能力やパス能力はなく、打開の部分で課題を残していたウインガーに、強引にでも仕掛けるように指導。結果、瞬発力で抜ききれなくとも体をぶつけながら突破できるようになったイウォビは、戦力外として放出目前だった2018年の夏から状況が激変。2019年の夏にはエバートンから請われて移籍し、移籍金も3400万ポンド(約47億円)もの値段がつくことになった。

久保建英との相性は?

 総括をすると、エメリは多少融通が利かない部分がある。戦術面に頼りすぎる側面もある。もしかするとコミュニケーション面でスターとぶつかることもあるだろう。ただし幸いスペインのクラブはイングランドと比べて戦術的な采配を受け入れる土壌がある上に、ビジャレアルではエメリも基本的には母国語で選手たちとコミュニケーションをとることができる。アーセナルほど大失敗することは考えにくい。

 また若手を信じて送り出す監督なので、久保目線でいうとそう悪くない上司なのかもしれない。あるいは1年限定ということも考えれば、エメリのコロコロ変わる戦術は久保にとってプレーの幅を増やす良い修行の場になる可能性すらある。

 ただしエメリは守備的に戦うことも多いので、守備時のハードワークは絶対である。それを怠ればアーセナルでメスト・エジルが居場所を失ったように、監督内での序列が下がる可能性もある。とはいえこれもポジティブに捉えれば久保にとっては良い経験になるかもしれない。

 これまで多くの若手選手がエメリの下で成長していったが、ビジャレアルで飛躍するのは誰になるのか。もしそれが久保建英だった場合、一体どのレベルにまで進化してしまうのか。ビジャレアルで過ごす久保の今シーズンは目を離せない1年になる。

(文:内藤秀明)

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9ea83ad17eb3eb131d885236049f1910a3832e2e

 

1:名無しさん@さかまと!

意外と今回久保との繋がりから、将来日本代表監督になったりして。
戦術家・チームの規律重視・若手積極的登用そして、ワールドカップ最高ベスト16の言わば中堅クラスの日本代表にとって最適な代表監督に思うんだが️

 

2:名無しさん@さかまと!

ザックと日本人、みたいなのを想像してしまうね。相性が悪いはずはない。日本人はまずチームだし、まず監督の意図を汲もうとするからね。久保ももちろんそうだし、戦術について細かく質問しまくるらしいしね。むしろ優先的に久保を使いたがるのでは。

 

3:名無しさん@さかまと!

エメリならばビッグクラブ向きじゃないな。リーガの中位チームが理想的な感じだし、セビージャ時代はEL制覇もしたし、来季はEL出場するビジャレアルには適任な監督だと思う。それをリーガでもどう久保君を起用しながら3強に挑めるか?楽しみな部分である。

 

4:名無しさん@さかまと!

EL3連覇は却って不名誉、アーセナルでの汚名がとかも言う人いるけどやっぱり国内屈指の名監督だと思うよ。ポジションが流動的になりそうだから、そこの難しさとやりがいはあるかもしれないけど

 

5:名無しさん@さかまと!

良い記事でした。
にわかサッカーファンとしては、ビジャレアルの前監督がどういう戦術を敷いていたのかも気になるところです。
前監督と志向している戦術傾向が余りに違うと失敗しそうで心配です。
久保選手が活躍する事に疑いはありませんが、やはりチームも好成績で終わって欲しいですしね!

 

6:名無しさん@さかまと!

昨シーズンのガナーズの件がチラつくけどセビージャでEL3連覇したのもデカイからリーガのチームでは手腕発揮できるのかな?
若い選手を成長させる戦術家ってイメージしてるけど。

 

7:名無しさん@さかまと!

アーセナルはベンゲルがあれだけ長く指揮を執ってた後だしなぁ。
マンUのファーガソンが去った後、未だに再建出来ていないあたりは、難しいものがあるのだろう。

 

8:名無しさん@さかまと!

エメリ監督、久保選手共にチームに来たばかりなので「少しづつ慣れて行こうね」という会話がなされたらしい 二人に幸あれ

 

9:名無しさん@さかまと!

個性を確立してない選手に戦術を与えて結果を出すタイプ。
逆に言えば、個性を確立した選手にとってはそれがストレスになる。
中位チームには適任だがビッグクラブには向かない。
久保も型にはめられるとどうなんだろうねという気がする。

 

10:名無しさん@さかまと!

PSG時代の記載は少し間違いかと…
PSG時代に関して、マルキーニョス、ラビオ、キンベンペを主力にと記載してますが、マルキーニョスは前任であるブラン監督時代から主力起用されています。ラビオは主力ではないですが、ブラン監督が発掘し、クラブ方針(フランス人、ユース出身)のため起用し続けた側面があります。キンベンペに関してはいまだに主力とは言いきれません。

 

11:名無しさん@さかまと!

エメリはだからある意味結果が全てなんだよな。最初は難しい長期政権の後だから時間を与えてみたいと思ってたが、カメレオンサッカーのせいか、結局色々な引き出しはあるんだが軸がないから上積みにならない。だから1年経っても良くなる気配が無い1試合1試合で終わってしまう感じ。
久保ら若手の成長とかは期待して良いとは思うけど。
ビジャレアルの長期を見たらエメリは長期政権にはあまり向いてない。結果を出せれば成功だとは思うが変えすぎて自滅もするから結果が出ない、だからこそやっぱり軸は必要よね。

 

12:名無しさん@さかまと!

久保がエメリのサッカーにはまれば凄いことになりそう。
久保はサッカーIQが高いから期待が大きい。
守備の問題はあるだろうが、本人は学ぶ姿勢があるから更に成長できればスタメンとれそう。

 

13:名無しさん@さかまと!

戦術ありきの監督だから個を出したいビッグネームだらけのクラブでは上手くいかんのだろ。
その点、戦術理解度高いし、監督に反抗的な行動取らない久保は重宝がられるんじゃないかな。

 

14:名無しさん@さかまと!

エメリは超一流チームだとうまくいかないけどビジャレアルのようなリーグの上位チームぐらいの監督をさせたらめちゃめちゃうまいと思う
その中で久保がどのように成長できるか来季は楽しみでしかない!

 

15:名無しさん@さかまと!

監督自身が望んだ選手なのであれば、そうそう不和も起きないだろう。これから色んな監督のもとでプレーするのだろうし、久保選手にとっても良い経験になることを願う。

 

16:名無しさん@さかまと!

直近の印象が良くないだけで、セビージャ率いてEL3連覇した優秀な監督なんだよな。
久保君は戦術理解も問題無いし、監督との問題は無さそう

 

17:名無しさん@さかまと!

パリ時代もぶっちぎりの戦力がありながら1年目はリーグ優勝逃してるしまあ微妙
ちなみにパリ時代はクリホビアク、ガナ時代はセバージョスをエメリの要望で取ったのに使わなったし久保君もエメリの要望だからって使われるかは未知数だと思う

 

18:名無しさん@さかまと!

やたらとエメリに辛いのはニワカ。バレンシアやセビージャの印象のが強いから好監督の印象が8割。それにしてもあんなに昔から居るのにまだ40台なのに驚く

 

19:名無しさん@さかまと!

アーセナルでは言葉の問題がダメ押しだったと思う。フロントのサポートと意思疎通に困らなければ確実に結果を出せる監督だろう。

 

20:名無しさん@さかまと!

エメリは基本的にいい人そうな上、上手くいってない試合中の苦悶の表情に人間味があるので、感情移入さえしてしまえば好きになるかも

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