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サガン鳥栖の「18歳」が面白い。 インサイドハーフとしての才気を見た

記事の内容

2月22日、等々力陸上競技場。J1リーグ開幕戦の川崎フロンターレ戦で、
サガン鳥栖のMF本田風智(ふうち)は、"プロデビュー"を飾っている。

先発出場し、後半35分までプレーした。
昨シーズン、2種登録(18歳以下)でルヴァンカップに出場し、今シーズンも、
すでにルヴァンカップでは北海道コンサドーレ札幌戦で先発を勝ち取っていたが、
リーグ戦は初出場だった。

試合結果はスコアレスドローに終わったが、18歳にして先発した点は、特筆に値するだろう。

では、ルーキーMFの真価とは――。豊田陽平はこう語る。

「(本田)風智は、ユースの時から(金)明輝監督のもとでやってきたので、
今のシステムでは、かなりやりやすそうにプレーしていますね。若いし、うまいし、動ける感じで」

今シーズン、金監督は攻撃色の強い4-3-3のシステムを採用している。
その中盤で、本田を抜擢。
川崎戦では、前半15分までは右のインサイドハーフ、
30分まで左、45分まで右、後半も右、左で使っていた。

率直に言って、本田はその初舞台で目立ったプレーは見せていない。
同じインサイドハーフの大島僚太と対峙すると、力量の差は歴然。
後ろからボールを追いかける時間が多く、ボールを握ってチームをけん引し、
プレーの渦を作り出す仕事はできなかった。

ただ、才気の片鱗は見えた。

後半28分、本田は川崎のセンターバックに対し、
味方FWを追い越しながら、鋭い出足でプレスをかけている。

これで、相手のパスがずれる。抜け目なくパスカットに成功すると、
素早く左サイドを走る選手にボールを流す。

これは相手に止められるが、こぼれ球を再び拾って、
すかさずエリア内で裏を取っていた味方FWへ、浮き球を使ってパスを通した。

最後は、FWのコントロールがうまくいかず、決定機には至らなかったが、
本田の守備から攻撃の切り替えの鋭さは、出色だった。

一連のプレーは、判断が迅速かつ、連続性があり、途切れていない。
攻守両面で集中力を失わず、頭の回転が速く、アイデアにあふれ、
何より、敵ゴールに向かって行動できていた。
どれも、インサイドハーフに必要な資質だ。

「(本田は)ユースで、トップの練習に参加しているときから、印象に残る選手でしたね。
インサイドハーフとして、適性のある選手だと思いますよ。
(鳥栖ユースから4-3-3で)ずっとやってきて、経験値もあるので。
このシステムの体現者だと思います」(鳥栖・小林祐三)

インサイドハーフというポジションで成功を収めた日本人選手は、過去に皆無に近い。
極めて高度な技術と戦術を必要とするからだろう。
トップ下のひらめきと得点力、プレーメーカーのビジョンと正確性、
ボランチの守備力や、味方を補完するポジションセンスが同時に求められる。

そもそも、4-3-3が難易度の高いシステムで、
バルセロナ、マンチェスター・シティ、リバプールなど
相当能力の高い選手をそろえたチームでなければ成り立たない。

世界的インサイドハーフと言えば、ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタがその筆頭だろうか。
それに、オランダ代表のフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、
ベルギー代表のケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)、
元スペイン代表のダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)が続く。

自ら複数の敵を引き寄せ、周りを十全に生かす。
自らがボールを失うのはもってのほかで、90分を通じ、抜きん出た技術が必要になる。

現時点で、本田は未知数と言える。
明らかなのは、基本技術の高さか。動きが機敏で、攻守の切り替えを間断なく行ない、
スモールスペースでプレーを作れて、ボールを前に運ぶ推進力にも優れる。

それらの点は、ルヴァンカップの札幌戦でも証明している。
左インサイドハーフとしてボールを引き出し、運び、
相手の出所を潰し、ポジション的優位を保ち、チームを稼働させていた。

DFとMFの間へ鋭く入る動きは電流のようで、いくつもチャンスを作った。
左サイドの選手だけでなく、周りの選手とのコンビネーションも巧みで、
プレーを活性化させていた。0-3と敗れた試合だったが、最大の殊勲者だった。

「(札幌戦は)コンビネーションを使って、周りを輝かせることができていた。
キャンプで成長を示してきたので、これからも見守っていきたい」(鳥栖・金監督)

本田は、成長の途上にあるのだろう。開幕先発は手にしたが、プロの世界は容赦がない。

今後も、一試合、一試合が試練となるはずだ。

小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

この記事に対する反応

 

今の鳥栖は若手にチャンスがある。
本田や松岡は出場機会を活かして更に成長して欲しい。
ベテランも良いお手本となるよう頑張れ!

 

松岡と本田は、育成型にシフトしたチームの象徴のよう。数年後、海外に出て活躍して欲しい。

 

本田選手の成長が楽しみだ
ベテランの選手も負けないくらい力をみせてほしい
石井選手もがんばれ

 

松岡との10代コンビは面白そう。
二人とも技術がしっかりしてて若いのに考えて走れるし鳥栖は良い選手育てるなあとだいぶイメージ良くなった。

 

今年の鳥栖は全体的に若返りを行い、
ベテランとのバランスも良いと思います。
ユース出身の松岡、本田。
大学出身の林、森下。
レギュラー争いの野心も強く
観ていてワクワクする。
コロナのせいで過密日程が
予想される中、きっとほかの若手にも
チャンスは訪れるはず!
早く試合観たい!←これがいちばんの本音

 

小学生年代でも433でやる意味はあると言いたいが、今は8人制なので232が理想なのかなと思う。433は運動量が自然と増えるし、インサイドハーフでプレーの経験値を積めば、ボランチでもトップ下でも、サイドバックでもプレーをすることは可能。選手にメリットはあるはず。

 

ここ数年の中盤不足を、本田と松岡で担って、鳥栖の屋台骨となって欲しい。
今日は久々の楽しい記事でいい1日。

 

10代の選手がスタメンで2人も出てるチームは他にないんじゃないかな。

 

ユースは将来性がある選手が揃っているからな!

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